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2016年02月09日
第1回では、「就職する者が求めている者」第2回では「企業が採用時に求める能力」について触れましたが、今回は、『社会人基礎力』について触れてみたいと思います。『社会人基礎力』の説明は以下に述べますが、3つの能力がまさに社会に、そして、世の中に出ていく社会人としての必要な能力として表現していることに衝撃を受けました。
2006年に経済産業省が構想したのが『社会人基礎力』である。企業が学生を採用する際に、ITのスキルなどの基礎学力や資格を含めた専門知識の習得だけでなく、これらを活用して多様な人と仕事をするうえで必要な能力としての『社会人基礎力』を整理して、学生側に求め、企業と学生とのミスマッチの解消につなげることとする。(経済産業省 『社会人基礎力』より)
『社会人基礎力』の主要な能力について
1.「前に踏み出す力」(アクション)」~一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力~
実社会の仕事において、答えは一つに決まっておらず、試行錯誤しながら、失敗を恐れず、自ら、一歩前に踏み出す行動が求められる。失敗しても、他者と協力しながら、粘り強く取り組むことが求められる。
※構成する要素 ○主体性 ○働きかけ力 ○実行力
2.「考え抜く力」(シンキング)」~疑問を持ち、考え抜く力~
物事を改善していくためには、常に問題意識を持ち課題を発見することが求められる。
その上で、その課題を解決するための方法やプロセスについて十分に納得いくまで考え抜くことが必要である。
※構成する要素 ○課題発見力 ○計画力 ○創造力
3.「チームで働く力」(チームワーク)」~多様な人とともに、目標に向けて協力する力~
職場や地域社会等では、仕事の専門化や細分化が進展しており、個人として、また組織としての付加価値を創り出すには、多様な人との協働が求められる。自分の意見を的確に伝え、意見や立場の異なるメンバーも尊重した上で目標に向けともに協力することが必要である。
※構成する要素 ○発信力 ○傾聴力 ○柔軟性 ○状況把握力 ○規律性 ○ストレスコントロール力
以上を『社会人基礎力』の3要素とそれを構成する12要素です。
さて、この社会人基礎力について、次回、もう少し続けてみたいと思います。
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